公務員試験合格に必要な正しい過去問の解き方 | ASK公務員 - 個別指導/論文・面接カード添削の公務員試験対策塾

公務員試験合格に必要な正しい過去問の解き方

  • 2016年6月1日
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ASK公務員 編集部
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公務員試験の勉強をしていて今のやり方が正しいのか悩んだことはありませんか?

多くの人は予備校なりテキストでインプットをし、過去問を解くことでアウトプットをするという勉強方法をしているかと思います。

公務員試験のほとんどは5肢択一問題、つまり5択の中から一つ正しいもの、もしくは間違っているものを選ぶというものになっています。そのため、過去問もその形式となっているので、漠然と解きがちになってしまい、いざ新しい問題を解こうとすると解けないということがよくあります。

それは過去問を正しく解いていない証拠であり、身についていない状態といえます。

ここでは、そうならないよう正しい過去問の解き方を身につけ、確実に得点を伸ばす方法について書いていきますので参考にしてみてください。

過去問を制するものは公務員試験を制す

公務員試験の勉強で必須の過去問ですが、公務員試験に合格するためには過去問を繰り返し解くというのはほとんどの人は理解しているかと思います。

過去問は正確には「過去問題集」であり、過去に様々な試験で出題されたものを出題内容ごとにまとめたもので、なおかつ出題傾向の高いものが一冊にまとまっています。そのため過去問を解くことで出題範囲をすべてを網羅でき、本試験に必要なレベルの知識を身につけることができます。

さらに、公務員試験の大半は過去に出題されたものから似たようなかたちで出題されるという傾向があります(違う問題に見えるものでも表現方法が違うだけで内容は同じというものも多々あります)。
そのため、過去問を一冊完璧にやりこめば本試験では似たような(または同じような)問題に複数遭遇することに気づくはずです。

こうしたことから、公務員試験に合格するためには過去問をこなすことが非常に重要であるといえ、逆に過去問を解かずして公務員試験の合格は難しいといえるでしょう。

過去問を解くときは「理解」を重視しよう

過去問の重要性について述べましたが、公務員試験に合格するためにはとにかく過去問を解きまくることが重要です。

過去問を覚えるぐらい繰り返すということが重要ですが、ここで勘違いしてはいけないのは「この問題は答えは4番だ」というように答えを覚えてもまったく意味がないということです。

答えを覚えるのではなく、その問題が一問一答の問題だと思ってそれぞれの選択肢が正しいのか間違っているのかをひとつづつ検証してください。

以下では憲法の三権分立を例に過去問の解き方を見ていきます。

【問い】次の中から正しいものを選べ。

1 三権分立に基づき、裁判官は、国会の両議院の議員で組織される弾劾裁判所の弾劾裁判によって罷免されるほか、内閣の懲戒処分によっても罷免される。

2 三権分立に基づき、裁判官は、国会の両議院の議員で組織される弾劾裁判所の弾劾裁判によって罷免されるほか、内閣の懲戒処分によっても罷免される。

3 三権分立に基づき、裁判官は、国会の両議院の議員で組織される弾劾裁判所の弾劾裁判によって罷免されるほか、内閣の懲戒処分によっても罷免される。

4 三権分立に基づき、裁判官は、国会の両議院の議員で組織される弾劾裁判所の弾劾裁判によって罷免されるほか、内閣の懲戒処分によっても罷免される。

5 三権分立に基づき、裁判官は、国会の両議院の議員で組織される弾劾裁判所の弾劾裁判によって罷免されるほか、内閣の懲戒処分によっても罷免される。

このように五肢択一の問題ですが、実際に解くときは「それぞれが別の問題」つまり一問一答形式と思って解きます。

肢1であれば、この問いについて正しいか間違っているかジャッジします。決して問いが「正しいものを選べ」だからと言って肢1が正しいからこの問題は終了、ではいけません。

ちなみに肢1の場合、行政機関が裁判官の懲戒処分をすることができない、ということと裁判官は懲戒処分によって罷免できない、という点から間違いであるので、「なぜ肢1は間違っているのか」という部分を解説を読んで確認するようにしましょう。

このとき、同時にテキストや参考書でも該当のページを確認することも重要です。そうすることで周辺の知識も確認することができるので、「前後関係」や「なぜそうなのか」という部分の背景を理解することができます。

もし肢1について、内容が正しいと思ったのであればそれは不正解ですので、肢1に「×(バツ)」をつけ(「問い」に×をつけるのではなく肢につけます)、後日必ず復習をするようにしましょう。

同じように肢2〜肢5まで確認し、何がわからなくて間違えたかを常に「理解」しながら解くようにしましょう。

間違えた問題は必ず定期的に復習する

このように一問一答形式のように一肢ごとに検証していき、分からなかった選択肢(問題ではない)については後日(1週間後や1ヶ月後)また解き直し、分からない選択肢がなくなるまで何度も繰り返し解くという方法で行います。

一回目から解けた問題はおそらく今後も解けるでしょうから、一度でも間違えた問題について繰り返しやることが必要です。

有名ですが、エビングハウスの忘却曲線というものがあります。それによると、20分経過で42%忘れ、1時間経過で56%忘れ、1日経過で74%忘れ、1週間経過で77%忘れ、1ヶ月経過で79%忘れる、というデータが出ています。

つまり、次の日には7割も忘れてしまうということがわかります。ですので、ベストな方法としては問題を解いた翌日に間違えた部分についてはもう一度確認をし(解き直さなくてもいいです)、「何がわからなかったのか」について再確認をするようにしましょう。

そして、これを一週間や1ヶ月という感覚で定期的に行い、何度もインプット&アウトプットをすることで嫌でも理解することができます。

もちろん、人によって復習するタイミングは異なるかと思いますが、私は問題集全部を1周したら2周目に入るという方法でやっていました。しかし、翌日復習するという人もいますし、1週間後という人もいますので、これが正しいという方法は特にないので、自分がストレスなく続けられる方法でやっていけば大丈夫でしょう。

何度も言いますが、過去問についてはとにかく大切なのは繰り返し解き、「理解」するということです。解答の暗記や一回解いて終わりということは絶対にやめるようにしましょう。

まとめ

公務員試験に合格するためには過去問をとにかくこなすことが重要です。

しかし、「3周した」など何周したかについてはあまり意味がありません。それよりも一肢ごとに選択肢を吟味し、本当に理解したかをその都度確認することが最も大切なのです。

そして決して解き放しにはせず、繰り返し解くことで体と頭に覚えこませましょう。

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